スナックのママとして働いていたわたしは、出産を機に夜の世界を引退することを決め、産前から転職活動を開始。
正社員として働ければ待遇などの安定はありますが、ただでさえ未知の産後です。やはりなんとなく体力や育児のことに自信がなかったため、まず派遣社員として様子を見るのもいいかもしれないと、案件が多そうな派遣会社に複数登録しておきました。
産後の予定をお話しすると派遣会社によって対応は様々で、親身になってくれる担当さんもいればやはり敬遠されるんだなと感じられることも。しかしそんなことに悩んで落ち込んでいても仕方がありません。これからの状況に前向きにお付き合いしてくださいそうな派遣会社を見つけることが最優先なのです。
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いざむかえた産後。床上げまでは実家でゆっくりさせてもらい、1か月検診を無事終えたところで息子とともに里帰り終了。そして始まった息子と2人の日々はただひたすらはじめての連続で、落ちついて求人情報をゆっくり見ることすることもなかなかできず、気持ちだけが焦る日々だったように思います。
それでもやらなければならないことはいっぱいで、働くための環境を整えるためにまだ首のすわらない息子を抱いて保育園見学に精を出し、幸運にも自宅からいちばん近い保育園への入所が決定。
保育園に通い始めるとやはり腰を落ち着けて職探しをできるようにもなり、自身のペースも少しずつですがととのってきました。そんななかで登録していた派遣会社にいいタイミングで入っていた大量募集の短期案件で就業決定。
たまたま担当の営業さんがシングルマザーのかたで理解を示してくださっただけではなくいろいろなアドバイスをしてくださり、とても安心したのを覚えています。
会社によって案件の量や多少の時給の差はありますが、担当のコーディネーターさんや営業さんとの相性や人間性を重視するほうが後々の仕事のしやすさにもつながります。こちらも理解をしてもらおうと思うばかりではなく、きちんと状況を話したうえで仕事への前向きな姿勢を見せておくことも大切なのかもしれません。
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結果論になりますが、わたしはこの職場に就業することで、育児をしながら働くための仕事選びのポイントを学びました。
【大量募集】
いざこどもが熱を出したり突然の不測の事態に備えて融通がききやすい。それを求めて応募している人が多く理解しあえる。
【短期の期間限定】
短期なので人間関係を深めようとする人がさほどおらず、割り切ってお付き合いするのでややこしい人間関係がない。いろんなことを詮索されない。
はじめての育児と仕事の両立ながらも、この2つのポイントのおかげでとても働きやすく人間関係のストレスもなく過ごすことができました。
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・・・が、保育園はウイルスの宝庫であることをお忘れなく。いざというときに慌てることのないよう、病児保育の登録と利用方法の確認はあらかじめしておくことをおすすめします。
免疫がない乳児はおどろくほどに頻繁にウイルスに感染します。
ときに1週間スパンで繰り返された体調不良は、精神的につらいのはもちろん、病児保育に預けることで金銭的にも負担となります。上司に都度電話で連絡する気力もそこそこ必要です。
この事実を事前に知っておけば多少の心構えもできたのでしょうが、あまく見ていたわたしは、発熱を繰り返すわが子に戸惑い、落ち込み、消耗していた時期もありました。
しかしそれも今となってはすっかり過去のこと。1歳2か月になる息子は3か月以上熱を出していません。記録更新中で、毎日元気に過ごしてくれています。
仕事が終わり保育園に迎えに行くと全力の笑顔でかけよってくれる息子の姿は、いつもわたしを支えてくれる偉大なパワーの源です。